男性は糖尿病になるとEDになる?バイアグラは使っても大丈夫?

一般的に、糖尿病とEDには密接な関係があると言われています。
男性の糖尿病患者のおよそ8割がEDにも悩んでいるというデータもあるようで、実際にEDを自覚している方も非常に多いです。
糖尿病は非常に恐ろしい病気で、当初は自覚症状がないため軽視されることが多いですが、少しずつ身体のいたるところに悪影響を与えます。
そこで今回は、糖尿病とEDの関係についての情報をご紹介します。
なぜ糖尿病の方はEDになりやすいのか、糖尿病からEDになってしまった場合の治療法にはどのようなものがあるのか等について詳しく見ていきましょう。
なぜ糖尿病患者にEDが多いのか?
正常な勃起には、脳や神経が正常に働き、血行が良いことが条件とされています。そのいずれかに問題があった場合は十分な勃起を維持することができません。
しかし、糖尿病になった場合に次のような問題が発生してしまうため、正常な勃起が妨げられるのです。
神経障害
勃起は、脳が性的刺激に反応して陰茎に刺激を伝達することで起こります。
糖尿病はその神経の障害を引き起こす可能性があります。
海綿体の機能不全
平滑筋の弛緩も勃起のために必要です。
糖尿病は海綿体の働きを低下させ、弛緩が起こりにくくなってしまいます。
動脈硬化
内腸骨動脈から陰茎動脈の部分に動脈硬化が生じると、勃起機能が著しく損なわれてしまいます。
糖尿病は全身の血管に動脈硬化をもたらすため、EDになりやすいとされているのです。
糖尿病性EDの治療法とは?
糖尿病は血管などへダメージを与え、EDになりやすい病気です。
糖尿病患者のED治療も、バイアグラなどのED治療薬の服用が一般的です。糖尿病の薬との併用も大丈夫です。
ただし、病気の内容、程度によってED治療薬の効果が十分に得られにくいこともあるので、心配な場合は医師に相談しましょう。
糖尿病の方でも、ED治療薬は非常に高い確率で効果が認められています。
ただし、高血圧症の方には注意すべき点があります。
糖尿病を患っている方で、高血圧症を合併するケースが存在します。その場合、高血圧の薬で血圧を下げようとする治療を受けることになります。
ED治療薬は血圧を下げることになるため、高血圧の薬との併用で血圧を下げすぎてしまい、多少の目まいやふらつきを感じることがあるでしょう。
高血圧の薬との併用は問題ないものの、多少の副作用を感じることに注意が必要でしょう。
糖尿病を防ぐための方法とは?
糖尿病性の ED を進行させないためには、まずは糖尿病自体を十分に管理することが最初のステップです。
バランスの良い食生活や適度な運動、薬の服用で治療をしっかりと継続し、ヘモグロビン A1c の値が高くならないように注意することが大切です。
神経や血管にダメージを与えないよう、血糖値が高くなりすぎないようにすることでED の進行を抑えましょう。
糖尿病と合併して、うつ病や高血圧、高脂血症を引き起こすケースがありますが、その場合はそれの治療も十分に行っていくことも大切です。
まとめ
糖尿病は、EDとの関連が非常に深いことが様々な研究で明らかにされています。
ただし、こういったケースにおいてもバイアグラなどのED治療薬による治療が一般的であり、高い効果が期待されています。
糖尿病の薬との併用には問題はありませんが、期待した効果が得られなかったり副作用を感じた方は医師に相談しましょう。
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