頻尿とEDの密接な関係|前立腺肥大症・排尿障害を分かりやすく解説

頻尿という言葉は、人によっては聞きなれないものかもしれません。頻繁にトイレに行くということはわかりますが、なぜそれが起こるのかという事まで理解していない場合もあります。
また、この頻尿という症状ですが、ED(勃起不全)とも密接な関わりがあるということがわかっています。
頻尿のメカニズム
加齢により尿道まわりを取り囲んでいる前立腺の組織が肥大していき(前立腺肥大症)、尿道を圧迫し、排尿障害が起きていることです。尿道が圧迫されることによって、尿が出しにくく、トイレに入ってから出てくるまで時間がかかってしまいます。
また、1回で排出しきれず残尿感が残り、またすぐにトイレに行きたくなってしまったり。夜、寝ている間にトイレに行きたくなり頻繁に起きてしまうという症状だったとしたら、確実に頻尿症と言えるでしょう。睡眠障害にもつながってしまうので、何とかしたいところです。
頻尿は前立腺肥大が原因で起こると考えられておりますが、EDにもなりやすくなることがわかっているのです。
EDと頻尿の関係
まだ、解明されていないところが多い現象ですが、統計的に見ると前立腺肥大症の方が頻尿の症状を起こしているとEDを併発している可能性が高いという事がわかっています。おそらく、前立腺が肥大することによって、尿道だけでなく、陰茎の毛細血管なども圧迫し、勃起するために必要な血液が、陰海綿体に流れ込まないことが起こるようです。
勃起のメカニズムを考えると、性的刺激を脳が感知し、神経伝達において陰茎に血液を送り込むことであることから、その血液が流れ込まない場合、勃起に至らない、勃起不全という症状が起こるといったところでしょうか。
実際に報告されていることですが、頻尿患者にバイアグラなどのED治療薬を投与すると症状が改善するという事がわかっています。
頻尿で悩んでいるか、EDで悩んでいるかはわかりませんがどちらにせよ、これによって改善するかもしれませんので、やってみる価値はあるかもしれません。
前立腺肥大はなぜ起こる?
前立腺について、詳しく知ることで頻尿のことも解ってきます。
前立腺の一番大切な働きは、精液を構成する最も重要な成分の一つである物質、「前立腺液」と呼ばれる物質を尿道に分泌させる事です。精子を運ぶだけでなく、精子に栄養を与える役目もあります。
生殖器官であるため、加齢とともにその役目も終わってきます。役目を終えてしまってからは、肥大していくためその結果尿道を塞いでしまったり、がんになったりします。
おおよそ、40歳くらいから始まり、60歳の男性の7割、80歳以上では8割の方が持っている病気です。ほとんどの男性が経験する病気であるため、隠さず的確に対処するのが一番だと思われます。
若いうちは無縁といった病気かもしれませんが、逆に若年性でもあったりするため、年齢によってはびっくりするかもしれません。恥ずかしがることなく、お医者さんに相談して適切な処置を行っていきましょう。
まとめ
テレビCMでもよく見るような、夜間頻繁にトイレに行く症状として考えられる頻尿。しかし、これはおしっこにまつわる症状だけでなく、勃起などEDに関する症状でもあったりします。
メカニズムを理解すると、当たり前のことかもしれませんが、生殖器官であることを考えると、人に言うのはもしかしたら恥ずかしいかもしれません。しかし、的確な知識と情報を得ることで、男性であればだれもがかかる可能性がある病気であることがわかります。
頻尿とEDは密接に関わっているため、どちらかを対処したら両方とも改善したという事もあるかもしれません。
最近では、サプリメントなどでも改善しているという報告もありますが、自分にとって最適な方法で、この病気と向き合ってくださいね。
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